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緊張はするもの
2016-06-22


人前で演奏するのって緊張しますよね。

いつもは弾けていたのに1つのミスで、
頭が真っ白になって崩れてしまったり、
手や足が震えて全く力が入らなかったり、
気持ちばかりが焦ってしまい、
とんでもないスピードで弾き始めて
収拾がつかなくなってしまったり…。(+_+)

実は、私もものすご〜〜〜く緊張するタイプ。
披露宴などで頼まれて演奏する時や、
ジャズでセッションに参加した時、
交流会で「先生として演奏」する時はもちろん、
友達に「ちょっと弾いて、弾いて〜♪」と
軽いノリで言われた時ですら、超ド緊張!!
普段だって、一人でピアノを練習している時に
家族がふらっと入室してきただけで
妙に緊張してしまい変なミスを連発してしまったり、
私の音に耳を澄ましている気配を感じようものなら
途端にボロボロになったりします。

そうなんですよ…(´д`lll)
かなりの緊張しぃなんです。(涙)

これまで緊張で大失敗したことは数知れず。
弾き始めてすぐ曲の頭でやらかしてしまい、
「も…もう1度、初めから弾きます(汗)」と
大勢の人の前で恥を晒したこともあるし、
ワケがわからなくなってしまい、
何度も同じところを繰り返した経験も…。

そいういった苦〜い経験を繰り返した結果、
「人前で演奏」=「緊張」=「失敗」=「恥」
と、刷り込まれてしまったように思います。
いわゆる”トラウマ”という状態ですね。(泣)
そして、2度と失態を晒さないために、
余計に「緊張はダメ!緊張しないように!」
と自分に言い聞かせるようになりました。
「先生なんだからしっかりしなくちゃ!」
「良い演奏を皆に披露しなくては」
と、自分を追い込んだりもしていました。
でも、これって自分で自分の首を絞める行為。
「緊張=ダメ」と思えば思うほど、
「上手く弾かなくちゃ」と思えば思うほど、
身体はこわばるし、呼吸は浅くなり重心は浮き、
普通の状態とは程遠い精神状態になるんですね。
手足はすごーく冷たくなっているのに、
顔は火照って変な汗は出てくるし、
口の中はカラカラ、お腹は壊れ力も入らず、
トホホな状態。(´・ω・`)

トラウマになるほどの失態を晒して以来、
とにかく練習に練習を重ねて、
本番に挑むようにしてきたので、
「え?何やっちゃってんの!?」
という最悪の事態は回避してきましたが、
それでも緊張にはいつも負け気味で、
自分自身が納得のいく演奏や
力を出し切った満足感のある演奏ができたか?
というと微妙な時が多かったのは確かです。

…でも、近年ほんのちょっとずつですが、
良い方向へ変わりつつあります。
意識の持っていき方が変わったのかも。

まず、人前で演奏する時に、
緊張することは普通のことなので、
「むう〜緊張してきた。通常通り、異常なし!」
と、それはもう仕方のないことと、
諦めるようになりました。
「緊張を無くすことなんて出来っこない」
ということが、ようやくわかってきたんです。
今更なんですけどね。(笑)
緊張と上手く付き合える、緊張を味方にする、
という段階にはまだ至っていませんが、
「緊張している自分を認め受け入れること」は、
少し出来てきたのかな?と思います。

北海道で暮らしていた2年半、
完全にピアノから離れていたのが、
もしかしたら気持ちを変える良い機会に
なったのかもしれません。
東京に戻ってくる際、諸事情により、
「ピアノ教室の再開は出来ないかもしれない」
と覚悟して帰ってきたので、
今こうしてピアノ教室を開いていること、
生徒さん達が通ってくださっていること、
毎日ピアノを弾けていることが
何より幸せなんです。
これは大きな気持ちの変化でした。

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