大人専門ピアノ教室 Studio*ABE* ブログ「passo a passo」 HPのURL https://www.asahi-net.or.jp/~nt4s-ab/

”少し本気”のメンテナンス
2018-12-17


教室で使っているグランドピアノは
使い続けて30年!

学生時代から姉妹でそれなりに弾き続け、
その後はレッスンで皆さんにも弾いて頂き、
普通の家庭にあるピアノに比べると、
かなりハードに使用してきたと思います。
…とはいえ、
昔のピアノは質の良い木を使い、
今ほどコストを抑えて作られていないため、
ピアノ自体は良いものだったりするので、
実際、Studio*ABE*のグランドピアノは
「良い状態だしよく鳴ってるピアノだね」と
調律師さんたちには言ってもらえます。

でも、いくら大切に使い、
温度・湿度の管理に気を配りつつ
年に2度の調律をしてきたとはいえ、
これだけ使ってくると、
年数と共に起こる消耗&劣化は防げません。

ここ数年で特に気になりだしたのが、
音質(=キンキンした硬い音)と
落下音(=鍵盤を離した時にカタ…と鳴る)、
そして繊細な打鍵に対する発音の悪さ
(=アクションが思ったように伝わらない)
などなど。

例えば音質。
弦が直接当たるハンマーのヘッド部分。
羊毛フェルトが巻かれているんですが、
ピアノを弾けば弾くほど、
このフェルトが固くなっていくんですね。
更に弾き続けていると、ヘッドの部分に
くっきりと3本の筋状の溝が…。(弦の跡)
こうなると音質が金属っぽい硬い感じになり、
まろやかさに欠けキンキンしてくるんです。

これを改善するには、
ヘッド部分表面のフェルトを削って
平ら&滑らかにする必要があります。
(これをファイリングといいます)
この作業を調律師さんにしてもらえれば
ひとまずは復活!
…が、しかし。
この作業を繰り返すにも限界があります。
なんせフェルトを削るので、
何度かやってしまうと
削れる厚みがなくなってくるわけです。

当然、Studio*ABE*のピアノも
30年の間に何度かファイリング済み。
フェルトに針を刺す「整音」という作業で
キンキン音を一時的には対処できるけど
消耗した部分は元には戻らない。
「削るのも、もう限界かも…」と言われており、
ここ数年、どうしたものかと悩んでいました。

***

そんなわけで。このたび意を決して、
”少し本気のメンテナンス”を
施すことに決定いたしました〜!

本当は”バリバリ本気のメンテナンス”に
したいのですが懐事情の問題で…
えっと、あの…その…。(;´Д`)
わかってはいたものの、
恐る恐る見積り額を聞いたら、やはり3ケタ!
ムリ、むり、無理〜〜〜。(涙)
懐具合を考慮して頂き、
「今回は延命措置を取りながら、
出来る範囲で状態を回復させましょう」
という心強い言葉を頂きました。

ピアノのメンテナンス(修理/パーツ交換)は
1〜4月にかけて全4回の工程で
行なうスケジュールになっています。
レッスンに影響はほとんどないとは思いますが、
1日がかり(×4回)の作業となるので、
レッスンを行なえない日が出てきます。
レッスンの予定を組む際に、
ご不便が生じるかもしれませんが
ご協力をよろしくお願い致します!!

修理/交換の様子については、
定期的にブログ内でお知らせしますね♪
少しずつ音色やタッチが蘇っていくことを
皆さんに体感して頂けたら嬉しいです。
[お知らせ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット