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レッスンは再構築の連続
2015-03-11


自宅練習をきちんとしていったのに、
次にレッスンに行くと先生に色々と言われる。
 ・新しいこと(部分)を指摘・注意される
 ・「ここはこんな風に弾いて…」と
  更に追加で指摘を受ける
 ・前回は何も言われなかった箇所の
  弾き方を新たにアドバイスされる
 ・指使いを変えられたりする
↑レッスンでこういった経験ありますよね?
通常のレッスンではよくある光景です。
こんな場面になった時、
アナタはどう感じているでしょうか?
 A:「せっかく練習したのに。
   だったら最初から言っておいてよ〜」
 B:「変な癖をつけてしまったり、
   間違った解釈で練習したくないから、
   あらかじめ言っておいてほしいなぁ」
 C:「先生は後出しで”ダメだし”ばかり。
   はぁ、やる気なくなるぅ…(-"-)」
このように感じている人、いませんか?

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A:「せっかく練習したのに。
  だったら最初から言っておいてよ〜」

大人は子供より上記のように考えがちです。
日々の生活に追われ忙しい大人達は、
「やるべきこと」「注意点」「最終的な形」
まずこれらを全部提示してもらって、
最短でそこに辿り着けるようにしたい、
と、”省エネ的”な考え方をすることが
たびたびあります。
知識も豊富で理解力もあるので、
「全体像」が頭の中でわかると、
コツコツ積み上げていく作業を軽視し、
最終的な形までひとっ跳びしたくなるようです。
大人ならではの傾向…と言えるでしょう。

B:「変な癖をつけてしまったり、
  間違った解釈で練習したくないから、
  あらかじめ言っておいてほしいなぁ」

また、大人の学習者は先生から
「指摘を受けること」「直されること」を
”恥”と捉えてしまう方も時々いらっしゃいます。
これは真面目に自宅で練習をされる方に
多くみられるように感じます。
わからないからレッスンを受けるわけで、
教えられていない状態で間違えることも、
上手に弾けずにミスすることも、
知らなくて答えられないことがあっても、
何ら”恥ずかしいこと”ではありません!!
指摘された数だけより良い演奏なっていく、
と思って堂々とレッスンを受けて下さいね。(^ー^)v
注意を受けず、どこも直されずに
〇マルを貰うなんてあり得ないわけですから。
(↑こうならレッスン受ける必要ないですもんね)

C:「先生は後出しで”ダメだし”ばかり。
  はぁ、やる気なくなるぅ…(-"-)」

実際に当教室であった話しですが、
以前レッスンで、
「ここはこの指で弾いたほうが…」と指摘した際、
ポツリと「あぁ、またダメ出し」と、
呟いた生徒さんがいらっしゃいました。
そして、
「だったら前もって言っておいて下さいよ」
と、言われてしまったのです!((+_+))
それは私にとって衝撃的な出来事でした。
指導としてのアドバイス&指摘を
「ダメ出し」と解釈されたことに加え、
「前もって注意点などは全部提示してほしい」
という要望。(←現実的に考えて難しいです)
「大人の生徒さんはレッスンに何を望むのか?」
など、レッスンの進め方について、
色々と考えさせられる出来事でした。

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出来る限り効率よく物事を進めたい。
遠回りすることは”無駄”に感じる。
自分が知りたいことだけを教えて欲しい。

こう思う大人の方は多いでしょう。
その「考え方が悪い」というわけでも、
「間違っている」ということでもありません。
ですが、ピアノの学習に関しては、
ほんの少し考え方を変えて頂きたいのです。

≪レッスンは再構築の連続≫です。


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[レッスンこぼれ話]

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