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修理そのものは終了!
2019-03-18


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そこが軸となり、部品を結合させながらも
クルクルと回転運動ができているのです。

作業としては、
既に差し込まれてある古いピンを
押し出してから慎重に抜き取り、
サイズの合った新しいピンを差し込み、
動き(摩擦の具合)を確認・微調整し、
はみ出た部分を切り落とす。
とまぁ、こんな感じ。

単純な作業と言えばそうでしょうが、
88個の鍵盤全て行なうことと、
小さなパーツを扱うその細かさ、
その感覚の繊細さを考えたら、
もう〜頭クラクラしました。
…というのも、
穴のサイズには僅かな誤差があるので
88個それぞれ合うサイズが異なるのです!
ピンのサイズは0.025ミリ(!)の単位で
全部で13種類あるんだそうで、
その中から合うものを選ぶとのこと。
どうかすると、0.025ミリという単位でも
しっくりいかないこともあるらしく、
その際は穴の内側のクロスを
棒状の細いやすりで微調整するんだとか。
ひぃーーーーーーーーー!!
細かすぎる!((+_+))

「感覚でわかるし、さほど大変じゃない」
というような事をおっしゃっていたけれど、
経験を積んでいるからこそ、の
セリフなんだろうなぁ〜。
いやぁ、修理の現場は驚きの連続です。

説明を聞けば聞くほど奥が深く、
そして自分の無知さ具合がよくわかります。
長年にわたりピアノを弾いてきた人でも、
ピアノの中身(構造)に関しては
知らない&わからないことだらけ。
お恥ずかしい限りです。

今回の大がかりな修理(作業の様子)を
近くで見ることができたのは私にとって、
と〜っても勉強になる出来事でした。
「余計な力や無駄な動きをなくす」や
「良い音で演奏する」は、
ピアノを弾くうえで大切なことですが、
そのためにも、ピアノそのものの構造や
アクション、各パーツの役割、などなど
「知っているに越したことはない!」と
強く思いました。
もっと色々な角度から勉強し、
知識を深めていかなくちゃいけませんね。

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さて。
これでピアノの内部(アクション関係)の
修理そのものはすべて終了しました!
…とはいえ、
削られたハンマーは現段階では調整のみで
整音などは施されていない状態です。
音そのものは、まだキツイ感じもしますし、
シャリシャリした感じの音もありますが、
もう少しの間、辛抱してくださいませ。

今の状態のまま、
あと1ヶ月強、ピアノを使い続け(弾き続け)、
今回、修理したり調整した箇所の状態が
落ち着いたところで最終チェック。
改めて調律・整音を行なって頂く予定です。
依頼した修理のすべての作業は
それで終了することとなります。(4/25予定)

で、で、で!!
アクションに関する諸々の修理が終わり、
ガッツリと真剣に自分の練習をしてみて、の
肝心の弾き心地の感想ですが…

ぉぉおおおお〜〜〜〜〜♪
素晴らしく弾きやすい〜〜〜〜〜♪
ヽ(゚∀゚)ノ
もう〜、とにかく弾き心地に関しては、
大大大満足です!!!

連打やトリルがしやすい!
音がスッと鳴る!
反応が良い!
繊細なpp音を奏でようと思った時にも
ちゃんと自分の想像した通りの音が鳴る!
指を離した後の落下音(カタッという音)が
驚くほどに減った!ホントに減った!
ソフトペダル使用した時の
音の急激な変化がなくなった!
ダンパーペダルの遊びが減って、
以前より扱いやすくなった!
などなど。

生まれ変わったピアノの弾き心地を
皆さんもレッスンで堪能してくださいね。

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