大人専門ピアノ教室 Studio*ABE* ブログ「passo a passo」 HPのURL https://www.asahi-net.or.jp/~nt4s-ab/
2025-06-20
いよいよ交流会が近づいてきましたね。
6月に入ってからは、レッスンでも
≪本番想定の練習≫をおこなっています。
この「当日をイメージした練習」は、
レッスンの時だけではなく、
自宅でも是非おこなってほしい内容です。
ご家族などに協力してもらえる場合には、
聴衆役をお願いして、
ご自身の演奏を聴いてもらうと良いです。
協力者がいない場合は、
演奏を録音する/動画撮影するのもあり。
当日に着る予定の服装で、
演奏してみることも大事ですよ。
***
自分が弾く「その時」をイメージして、
名前、曲名を言うところからスタートです。
譜面台の傾斜や距離を調整し、
椅子の高さ、位置を調整、
楽譜を開いてセット。
※コピー譜の人は空調などの影響で
ペラペラ動いてしまうと焦るので、
譜面を台紙に貼り付ける、
クリップなどで止める、など、
対策を取っておくと安心ですね。
準備が整い椅子に座る…と同時に、
唐突に弾き始める!!
↑これ、緊張して焦っていると
やってしまいがちですが、
弾き始める前に、ひと呼吸を忘れずに。
曲のテンポや雰囲気を
心の中で感じてから弾き始めましょう。
思いもよらない変な速さ
(慎重になり遅すぎたり、焦って速くなったり)
で、弾き始めてしまうリスクを軽減できます。
曲中にダンパーペダルを使う人は、
音を鳴らさずペダルを踏んでみて、
足の位置(距離)を確認すると良いでしょう。
いざペダルを踏むタイミングがきて、
その時に初めて踏んでみたら、
足がピーーン!遠ッ!(笑)
なんてこともあったりしますからね。
変な態勢で座り心地が悪く、そのせいで、
気が散ってしまうのは残念ですよね。
さぁ、落ち着いたら、演奏をスタート!
これは本番想定の練習です。
途中、変な音を鳴らしてしまっても、
指がもつれてリズムがヨレてしまっても、
「あれ〜嘘でしょ、やだ、もう1回」なんて
心の声を口に出してはいけませんよ〜。
そこから”練習モード”に切り替わって、
楽譜を見ながら部分練習が始まっちゃう、
なんて論外です。(笑)
黙って何事もなかったかのようにスルー。
できる限り音楽を止めず、
最後まで気を緩めず弾ききりましょう。
そして、ラストの音を終え、
手を鍵盤から離し、(足を離し)
ちゃんと無音の余韻を味わってから、
気持ちと動作を解除。
手を身体のほうへ寄せて演奏を終えます。
最後の打鍵を終えた後、
まだ音が鳴っているのに、
照れもあってかニヤニヤとしちゃったり、
何か言い訳などを始めちゃうのはNG!
「終わりよければすべて良し」の気持ちで
しっかりと弾ききりましょうね。
と、ここまでが本番想定の練習です。
そして、全体的にどうだったかな?
気持ち良く弾きたいように弾けたかな?
音楽としてちゃんとまとまっていたかな?
など、全体を振り返ります。
たとえ途中でミスをしても、
最後まで到達できたなら、
「よしよし。まぁ、なんとかなる!」
そう思って、自分にOKを出しましょう。
あと数日ですので、
「やっぱりあそこは3の指に変えようかな」
「この音はもっと際立たせて大きくしよう」
といったような細かな手直しは、
新たな不安要素を生み出したり、
混乱を招いてしまうことにもなるので、
もう、この時点になったら、やめておきます。
大きな視点で音楽を捉えて、
演奏の感覚をまるごと受け止め、
当日の雰囲気をイメージして
自分自身になじませるようにしておきましょう。
当日の演奏では、緊張感が漂う中、
・曲を通して弾ききる力
・演奏に没頭できる集中力
・何かが起きても動じない精神力
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